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::CAUTION!::
女主ちゃんのお名前は、
志良さんのお宅の娘さんで、"高崎みずき"ちゃんです。
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 窓から夕陽が差し込み、学び舎は徐々に橙色へ染めあがりつつある。明日執り行われる式典の準備のため、在校生のほとんどは自宅へと帰されており、校舎内はしんと静まり返っていた。
 暦によれば、現在は春に当たる……はずなのに、未だ廊下を冷たい風が吹きすさぶ。どうやら今日は、三寒四温の“寒”に当たるらしい。これで三日目だから、四日目の明日にはきっと温かい風が吹くだろう。
「……吹いてくれなきゃこまるなぁ」と、ひとりその廊下の中央を歩く少女は、重力に身を任せて地に落ちる雫のように、ぽつりと零した。
 アップに纏められた赤茶色の髪を揺らしながら、足取り軽く進んでゆく。両側に垂れていたはずの両腕は、いつの間にか体の後ろに回された。窓から覗く柿の木を視界に入れて、
「もうあれから一年も経つんだなぁ」と、また嬉しそうにつぶやき、はたと少女は我に返る。
 急ぎ、勢いよくかぶりを振って周囲を見回した。誰かの耳に入っていたら、さぞかし不審な視線を向けられていることだろう。ポニーテールの毛先が勢いよく弧を描く。
 しかし、そんな不安も杞憂に終わった。佇む自分ひとりを除いて、その場には人っ子一人、さらには虫一匹たりともいなかった。そのことを確認するなり、ふうと安堵のため息を吐く。
(ひとりでいると、ひとり言って増えるものだよね。仕方ない、仕方ない!)
 そんなことをほわほわ考えながら、少女――みずきは止めた足を再び進めた。

 みずきは高校三年生。本来ならばこの時期この場へ来る理由はないのだが、他の同級生よりも一足早く戦いを終わらせたことにより、あれやこれやと担任教師より雑事を仰せつかるはこびとなった。例えば、そう。明日の式典の準備とか。
(まぁ生徒会長だしね)
 その役職柄、明日の式典で答辞を述べるのは彼女の仕事。いくら約束があったとはいえ、先代生徒会長の答辞を耳にできなかったのは至極残念でならないと、今に至るまで引き摺っている。もちろん、当時撮影されたビデオは残されており、いつでも閲覧可能と言われてはいるのだが。あの場で直接耳にするのと、記録に残された映像を耳にするのとでは、全く持ってわけがちがう。
 それに、重ねて言うがみずきは生徒会長。彼女の言葉が自分に影響を残さない、わけがない。せめて明日の卒業式が終わるまでは、と頑なに誘いを拒み続けた。
(まぁほら、おかげで用意できたし)
 今はもう手から離れた一枚の紙に思いを馳せる。一文字一文字に、ありったけの気持ちを込めた。鳥海先生にも、「いいじゃない、さすがは我が校の生徒会長」とお褒めの言葉を賜わった。
「お勤め終了! ついでに、学校を見て回っちゃおうかなっ」
 と、先程の反省はどこへやら。一回り大きめの音で声にして、あちゃ、と口に手を当てた。
 そう、明日は卒業式なのだ。高校二年生の春、この学校に転校してから早二年。昨年については、存在しないはずの時間もここで過ごしてきたから、実質それ以上かもしれない。
 思い出深い、と一言では済ませられない、苦しみも悲しみも憤りも憎しみも、全部が全部、この後者につまっている。
 ああ、もちろん負の感情だけではない。
 “絆”が。たった一文字のこの言葉が、負の感情全てを圧倒する質量をもって、この学園全体に封じ込められている。
「……職員室」
 一つ一つ覗き込みながら、足取り軽く続いてゆく。
「保健室、図書室、放送室」
 もう一年以上も前に別の学校へ転校してしまったけれど、少し大人びた、大好きなあの子。
「教室、生徒会室、屋上」
 寝ぼけ眼の順平に質問の答えをよく教えたし、生徒会室では去年からずっとお世話になりっぱなしだし、屋上では、その……うん、イロイロあったし。
「テニスコート、体育館、化学準備室」
 なんだかんだで一番精神を鍛えられたのは、この道のりだったかもしれないなぁ、なんて。
「家庭科し……つ?」
 そんな風にひとつひとつを思い起こしながら、鼻歌交じりにスキップで進めたみずきはここまで来て、うん? と首を傾げた。
 冷たいはずの風が、妙に生ぬるい。運んでくるのは鳥肌がたつくらいの寒気、ではなく――
「――チョコレート?」
 視界に家庭科室、と書かれた札とその扉が目に入ったとき、他の教室と違って固く閉じられていたことから、覗きはせずにただ通り過ぎようと思っていたのだが。
 放課後の家庭科室といえば、思い浮かぶのはこれまた一年以上も前に母国へ帰った友人と、そしてたった二人の同好会。この香りから察するに、きっと誰かが室内でチョコレート系のお菓子を作っているに違いない。違いないが、しかし。
(家庭科室の鍵は、基本的に教師と同好会の人間しか持ちだせない……)
 先程職員室を覗いた時、残っていたのは鳥海先生と大西先生の二人のみ。失礼ながら、どちらも料理を趣味としているとは思えない。それに、みずきが職員室を後にしてからここへ来るまでの間およそ十五分。そのわずかな時間で二人がここへ移動し、香りを漂わせるまで事を進められるとは考えにくい。
 となると、残ったカードはあと一枚。
 そっと扉の溝に、指を三本挿しいれる。音を立てないように、ゆっくり、ゆっくりと左へ引いて、二センチほどの隙間を作った。これまでよりもさらに濃い、カカオの香りが半径数十センチの世界を支配する。
 あと少しで空になる胃袋を必死に抑えながら、視線をゆっくりと中へ注ぎ込む。目に入ったものは、茶色の固形物とプラスチックのまな板、そして銀色の器。びっしりと細かい文字がつまったノートを眺めながら、必死に声を掛ける水色の髪を持つ少女と、真っ白のシリコーンスパチュラを右手、茶色の液体が入った銀色のボゥルを左腕に持ち、苛立ちの隠せない表情で格闘するはしばみ色の髪を持つ少女――。
「ゆかり!」
 驚きのあまり、高い声で少女の名を口にしたその瞬間。ゆかりと呼ばれた少女はびくりと細い肩を揺らし、勢いよく自分の名を呼んだその方向へ九〇度回転させた。
 その時だった。
「……へっ? って、きゃああああ!」
 つるりとよく滑る銀色の器は彼女の腕から転げ落ち。二〇センチメートル四方のクリーム色の床を、美味しそうな香りのする茶色いペンキで塗りかえる。くわんくわんくわん、と小気味よい金属の音が響き渡った。
「た、たいへん!」
 もう一人の少女――風花はノートを作業台へ置き、代わりに布巾を手にして急ぎ腰を屈める。ピンク色の布巾は、あっという間に茶色い染みを吸い込んでいった。みずきはその場で思考回路が追い付かずただ立ち尽くしているゆかりの側へ走り、制服のポケットからハンカチを取り出して湿らした後、その場で座り込む。チャコールグレーの靴下をうっすら彩る茶色の飛沫をトントン、と擦らぬよう優しく叩いた。
「靴下の元の色が濃いし、それに飛んだのが内側の足首でよかった。これなら、立ち止まってても見えないね」
「え、えっと……」
「ここも、もう大丈夫。もともと想定よりも多くチョコレートを溶かしていたから、材料の心配もないよ。ただ、この床は滑りやすくなっているから、通る時は気を付けてね」
 二人はほぼ同時に立ち上がり、風花は布巾を水でこすり洗いし絞ったあと、ぱんっと気持ちの良い音を立てて広げた。みずきはハンカチを汚れている側を裏にし折って、制服スカートのポケットの中へ戻す。
 何事もなかったかのように振舞う二人を目にしてゆかりは視線を左右へ泳がせたあと、じっと見据え、そしてそれぞれの制服の裾をほんの少し掴み、
「……あ、ありがと」
 などと呟くものだから。ついつい風花とみずきはお互いの顔を見合わせ、ぷっと噴き出してしまった。
 それを受けて、
「ちょっとなによ、人がせっかく――」と顔を真っ赤に染めながら口を尖らす様は大変に可愛らしい。べつに? と上機嫌に返し、みずきは直接床に落ちてしまったシリコーンスパチュラを洗い、軽く拭いた。
「で? 二人はなんで、ここでお菓子作ってるの?」
 ボゥルの側面に手を当てて、ん~~、と考えるそぶりを見せたあと、若干の温かさを残す鍋に弱い火を点けて、中に入っている微温湯の上にボゥルを置いた。手を添えたまま、しばらくしてまた湯から離し、火を消す。洗ったそれを中に入れて、くるくると先ほどまでゆかりがしていたように掻き混ぜ始めた。
「バレンタインは先月終わったし、とはいえホワイトデーはまだもう少し先だし……。気が向いたから、っていうわけじゃないよね?」
「あ、ええとね、それは……」
「風花ストップ!」
 にこやかな表情でみずきの問いに応えようとした風花の口を、むんぐ、とゆかりの綺麗な手が覆う。もともとこれを作る予定だったからか、その爪先にネイルアートはもちろん、欠かさない薄ピンクのマニキュアも塗られていなかった。
「……ゆかりの提案?」
「いや、べ、別に何でもないんだったら! ただ、ちょっと、ホント気が向いただけで……」
 そこでふと。ああ、そういえば……皆がチョコレートの愛に沸いたあの日。周りと同様にチョコレート菓子を手作りし、彼のもとへ旅立とうとするみずきの横で、ゆかりはひとり、国立試験に赴いていたなぁと思い出す。
「もしかして、バレンタインの代わり?」
 げ、といういかにもな表情が展開される。スパチュラの先にチョコレートを残して持ち上げれば、濃厚な香りと共に、とろとろとろ、と泉の中へ滴り落ちる。水、というよりもまるで上質な衣のようで、とてもとても美しい。
「バレンタインに渡せなかった分、誰かサンに愛情たっぷりのチョコレートを渡したかった、と。それも、私に内緒で。そういうコト」
 みずきに知られても構わないのなら、寮のキッチンで行えばいいのだ。わざわざ人気のない学校で、またお世辞にも料理が上手とは言えない風花に助太刀を頼み、こうしてここで作らずともよいのだ。それに、ゆかり自身も料理は得意であると胸を張って口にできない。以前、失敗した作品をコロマルに食べさせようとして、思い切り拒否されたことをみずきは知っていた。
「あ、ええと、あのね、みずきちゃん! 私が、その……荒垣先輩からお菓子の作り方を教わったばかりで、その、試してみたくなっちゃって……」
 力を失った手のひらから解放された風花の口は、ゆかりを庇おうとでもするように言葉を並び立てる。チラリと彼女の脇へ視線を向ければ、本来の厚みよりもその二倍くらいに嵩張った大学ノート。風花のレシピノートだ、彼女はいつだって誰かの隣で調理を手伝う際は手放さない。恐らく彼女の言うことに嘘はないのだろう。教わったからには試してみたい。だからこそ、きっとゆかりの申し出自体も好都合だったというわけで……。
「風花はそれを荒垣先輩に渡すんだよね?」
「え、あ、えと……。……うん」
「あー、もういいなぁ先輩。風花からのチョコ、私もほしいな?」
「! も、もちろんっ」
 それまで翳っていた日差しは何処へやら。瞬く間に顔は明るく照らされて、嬉しさに大きな瞳を滲ませた。当たり前だ、それまで風花は一度として、誰かに彼女の作ったものを食べたいなどと言われたことはなかったのだから。
 喜びに沸く風花とは対照的に、こめかみからだらだらと温い雨を降らせているのはもちろんゆかりだ。これで、味方はいなくなったも同然。白旗はほぼ半分の高さまでせり上がってきている。
「で、ゆかり?」
 今更目的を告げずとも、絶対にみずきは心得ているはずだ。にもかかわらずそのことを自身の口から言わせようなど、本当、ほんとうに趣味が悪い、とゆかりは唇を噛む。これもそれも、絶対に彼の影響に違いない。
「ゆかりは、誰に渡すの?」
「み、みずきにも、あげるわよ?」
「トーゼン。で、本命はだあれ?」
「ほんめいってか、その……」
「だーあれ?」
「……~~~~っ」
 相変わらずみずきの手の中で円を描き続けるチョコレート。ほら、早く言わないと、また固まっちゃうよ? といたずらっぽく笑う。いや、いたずらっぽくだとか、そんな生半可な笑みではない。まるで人質をとり、勇者へ投降を促す悪魔そのもの。彼女のことを、学校一の美しき悪魔だとは、よくぞまぁ言ったものである。
 ゆかりちゃん、と申し訳なさそうな、しかしもうここは従ったほうが、と促す風花の声が耳に入る。わかっているのだ、いくら誤魔化そうとしても無駄だということくらい。そして、きっと彼女が加勢してくれたほうが、きっと間違いのない仕上がりになることくらい。
「――――……ん」
 ん? とみずきは耳を欹てる。さきほどまできぃきぃと騒いできた彼女が、借りてきた猫のように、急におとなしくなった。少しいじわするをし過ぎたかな、と首を傾げようとしたところで、
「南部くんよ、ばかっ!」
 かつて彼女の弱点属性であったはずの雷が、みずきの鼓膜を貫いていった。


 オーブン内の温め完了を告げる音が響いた。風花はその音がしたほうへパタパタと走り寄り、予め傍に置いてあった、生地の流し込まれた器を順々に置いてゆく。火傷しないようにね、という声に、大丈夫! と明るく答えが返ってきた。
 あいかわらずゆかりはみずきの隣で唇を尖らせている。別に今更いいじゃない、とみずきは思うのだが、彼女にとっては全く持って簡単に済ませられるような問題ではないらしい。
(私とゆかりの仲でしょ、なんでだめなんだろう)
 心の通じあった親友同士だと思っていたのだが。隠し事をしようとしたこの仕打ちには、少し、ほんの少しだけ寂しくなる。まるであの時のように。一年半前の夏、みずきには内緒で、風花にあることを頼んでいた時のように。
 はぁ、とため息を吐きだして、シンクに溜まっている洗い物に水を注ぎ始めた。注がれる水はまだ冷たい。油分を多分に含むチョコレートを押し流すには、ひと肌以上の温度になるまで待たなければ。
 ふと、誰かが真後ろに立つ気配を感じ、手を止めた。ザーっと、水は注がれるまま。徐々にもうもうと、湯気が立ってきた。
「…………った」
「ふえぅ?」
 目に映ったのは、はしばみ色の艶やかな毛髪。それよりも薄い色の肌がほんのりと赤らんで、みずきの制服の裾を再び引っ張っていた。
「その……。……おこっ、た?」
 今度は確かに聞こえたその声に、みずきは皿のように目を見開いた。
 怒った? 怒っている? いったい誰が? なんのために?
 ……わたし、が?
「――――なんで?」
「なんで……って、だって……」
 みずきの赤い瞳を見ようとせず、視線を下、左右へ走らせる。これは、素直になるべきか、いつもどおり誤魔化すべきかと悩む目だ。
「ゆかり」
 そうはさせるかと、みずきはゆかりの手をとった。たいへん、すべらかな手だ。長い指を持つ、綺麗な手。
「怒ってないよ」
 きゅっと握って、ふわりと微笑む。ゆかりの手は少し汗ばんで、けれどとても冷たかった。
「怒ってない、怒ってないよ。……ただ、ちょっとだけ寂しかったの」
「……さびしいって」
「うん。だって……ゆかりはなんだって、私に話してくれると思ってたからさ」
 ひゅっと息を飲む音がして、勢いよくゆかりは伏せていた顔を上げた。神の毛と同じ、はしばみ色の瞳。強さと脆さと、甘さを合わせ持つ瞳だ。
「だからね、ちょっとだけ……いじわるしたくなっちゃったの。ごめんね?」
 蛇口から注がれる湯は、ボゥルにこびりついたチョコレートをどろどろに溶かしながら、排水溝へ流してゆく。
 独占欲だなと、みずきは思った。彼の先輩に対しても、またこの目の前にいるゆかりに対しても。基本的にみずきはこの学園へ入るまで、特に事や物、そして人に対して固執しないように生きてきた。もちろん、一人で生きて行けるようになるための練習だ。両親を亡くしたあの日から、親戚の周りを転々としていた彼女にとっての、防衛手段の一つだった。
 けれど、この学園に来て、あの寮に入って、あんな体験をして……。そんな思いは、いとも簡単に砕かれた。求められるがままに行動し、寄せられた信頼は、むしろみずき自身が欲していた物。欲しくて欲しくてたまらなくて、けれど見ないふりを、気が付かないふりをしてきたもの。
「……ばか」
「うん、ごめん」
「違うってば! ……ばかなのは、わたし、で」
「うん?」
 再び表情を隠してしまったゆかりに、みずきは少し首を傾げる。みずきよりもほんのすこし身長が高いはずのゆかりの姿が、なんだか非常に小さく見えた。
「あんたと南部くん、仲……悪いじゃない?」
「うん、気に入らない」
「だから、その……。……反対、するかなって」
 ゆかりの指先から、どくどくと鼓動が伝わって、みずきの鼓動に溶け込んでゆく。もう口にしてもらわなくてもわかる気がした。繋がったこの手から、全てが伝えられてくる。
「だから……」
 反対されることを嫌がったのではない。きっと、反対されることでみずきとの関係が悪化するかもしれないと、そのことを恐れたのだ。
 ああ、やっぱりばかは私だな……と、みずきは思った。これまでの自分の態度が、きっと彼女を萎縮させてしまったから。
「わたしさ、ゆかり」
 言いながら顎をゆかりの細い肩に乗せ、絡ませた両手の右手を解き、背中へ回す。
「わたし、あいつのことは気に入らない」
 ポンポンポンッと。優しく三回、叩いた。
「あいつのことは気に入らない、けど……」
 上品な薔薇の香りが鼻を掠める。チョコレートの香りを孕む吐息が耳を擽る。
「わたし、ゆかりが幸せそうな顔見せてくれるんなら、なんだっていいんだよ――?」

 チーーン、と仕上がりを伝えるベルが鳴る。誕生日に貰ったのだという可愛らしい鍋つかみに両手を挿しいれて、細心の注意を払いながら笑顔でこちら歩み寄る風花の姿。そういえば、流しっぱなしになっていた蛇口の閃を、片手で捻った。湯にさらされていたボゥルの表面は、まるで磨かれたかのようにピカピカで。
 こびりついていたはずのチョコレートは、一片たりとも残さず消え失せていた。


 ――そして、翌日。
 式典を終え、もう早々訪れることはないだろうこの教室に、忘れ物はないかと自身の机の中を覗き込んでみたところ。
 ぷっくりと膨らんだ、見覚えのある可愛らしいリボンのついた小包に。

 “All of love for you, MIZUKI”

 と書かれた付箋が貼り付け付けられていて。みずきは思わずその場でしゃがみ込んだ。



ビタースウィート・
モノポリー









Twitterリクエスト企画にて、親愛なる志良さん(ばればれ)からリクエストいただいたハムゆかです!お題はテンパリングしながらぶうぶう言うハムゆか…だったはず…なんですが、あれ…?ゆかりへの独占欲を自覚するハム子になってしまった、が、大丈夫でしたでしょうか…?いつもお世話になっている、大好きな志良さんへ捧げます!友情☆フォーエバー!!
meg (2013年3月 8日 14:18)

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